大倒壊!~ 「万が一」はこうして起こった!
5/16の晩、その暴風雨の影響で信じ難い事故が起きた。
当然、その瞬間、現地で何が起こったのか、など知る由もない。。。
その事故の翌日、昼過ぎにその事故の一報が。。。
「あのー、メール見ていただけましたか?」
何か半ばどう説明したらよいのか、困惑の口調で
その仕事のエージェント君が電話をかけてきた。
「よく聞いてほしいんですけど。。。あの、yassさんとこの看板がですね。。。
壊れてしまったんですよ。」
私の仕事の中のほんの一部だが、何故かバンコク郊外で
ビルボード(看板)の管理というものがある。。。。
バンコクは非常に看板が多い都市である。
広告でテレビや新聞に次いで多いのは
雑誌やラジオではなく、市街地やトールウェイ(高速道路)沿いに
林立するこういったビルボード(看板)であるといっても過言ではない。
とにかくその数たるや相当数に及ぶ。
私が関係しているビルボードはドンムアン空港から
バンコク市街へ向かう上りトールウェイの入ってすぐの場所にある。
メールには数枚の画像が添付してある。
一枚目を見る。
(◎o◎)!
。。。!
う、うおおお。。。。ポスターがほとんど全て暴風で飛ばされて、見るも無残な姿になって
しまっている。。。
ま、まあ暴風雨だからポスターがはがれて飛ばされるということも
起こるだろう。まあ自然災害だから仕方ない。想定の範囲だ。
「あー、いや、あの、そうではなくてですね。。。
その次の画像から見てもらいたいのですが。。。
yassさん関係の看板はですね。。。その手前なんです。。。
。。。その。。。倒れちゃったんですよ。根っこごと!」
初めの写真をズームアウトした写真が次に目に飛び込む。
愕然。。。である。
ちなみに<愕然>とは「あごが外れるほど驚くこと」である。。。
それはさておき。。。
。。。この写真の手前に横たわっている鉄骨を見て欲しい。
これは決して消防署のはしご車が出動しているわけではない。
目の前に巨大な川が流れていてそこに橋梁がかかっているわけでもない。
高さ10mほどある鉄骨柱がグッタリと倒れてしまっているのだ。
看板面は縦15m横25mくらいのスペースで(これが標準サイズらしい)
地上10数メートルの位置に掲示されている。この巨大な掲出面を直径3~5mの鉄骨が
支えている。設置は頑丈。。。なはず。。。だったのだが。。。
。。。ええええ~!!!
嘘ぉぉぉぉぉぉ~!!!
だってさ、あれ支柱が鉄骨でしょ!?
「はい。。。
エージェント君は一瞬息を呑んでからゆっくり話し出した。
実は。。。(以下詳細)」
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タイ特有の局地的な暴風雨が5/16夜半発生、
バンコク市街地の方では被害等発生していないとの
ことからして、非常に不運ながら、まさにyassさん関係の
看板付近にて、猛烈な強風が発生した模様。
状況として、ボードが基礎部分のコンクリートと鉄塔の接合部分から
ちぎれた状態で倒れて完全に倒壊。
強風の影響を壁面で直接うけてしまったことが原因と思われる。
看板の倒れたあたりは空き地となっており幸いにも二次的な被害はなし。
yassさんの隣に位置している会社の看板も同様に全倒壊。
こちらは家屋を一部損壊、トラックも6台ほどつぶしたようです。
その近辺のビルボードは、倒壊はしておりませんが、
看板面が破れていたり、完全にはがれていたりといった状態。
本件は、TVのニュースや今朝(5/17)の新聞朝刊(一紙のみ)で報道あり。
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なななな、なんだとぉぉぉぉ~!<非常に不運ながら>だとぉぉぉ~!(-"-)
まさに青天霹靂。同時に自然の脅威を痛感。おそるべし!タイの暴風雨!
しかし、長いこと仕事をしていてこういう事態には遭遇したことが無い。。。
タイだから起こり得たことなのだろうか?
とにかく初めての出来事である。
でもこれだけ巨大なものが全倒壊したにも関わらず
物的・人的な二次災害が起こっていないことは本当に不幸中の幸いである。
でも他の看板にて被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。
(幸いにも私担当の方には人的被害は無かった模様です。)
これで何かあった場合は、私は今こうしてポストなどしていないでしょう。
そしていち早く現地へ飛んで事態の収拾を急いでいたでしょう。
ああ。。。もう。。。
今年イチの仕事上のビックリ(◎o◎)!は突然やってきたのである。
信じられないが「万が一」は起こってしまったのだ。決して大げさな表現ではない。
こうなると自分の日頃の行ないを恨むしかない。。。
しかしこういった熱帯性特有の気象現象を予測すると
こんなに数多くの巨大な看板があるという国の事情も時には考えものである。
予期せずしてこういった災害が発生してしまった場合どうすればよいのか?
こういった物件、売る方が悪いのか、買う方が悪いのか?
少々頭を悩ませている今回の一件であります。。。
ああ。。。今後の処置が大変。。。
少なくとも日本ではこんなことは起こらないだろう。
地元メディアではこんな風に報道されています。
内容がわかるのはタイ語の読める方だけと思いますが。。。
by yass2005 | 2005-05-19 16:09 | topics